しいちゃんと私

1年間日記を書き続けるのが目標

恐ろしい食べ物

土曜日、雪。

午前は出勤。

遅いお昼を家で食べる。甘くしたネスカフェに、おばあちゃんが作った、パンの耳を揚げて砂糖をまぶしたお菓子。

これは世にも恐ろしい魔の食べ物。キツネ色よりももう少し濃いめに色付くまでしっかりと揚げられたパンの耳は、アブラも砂糖もたっぷりと染み込みながらもサクサクのカリカリ。

おばあちゃんが近所のパン屋さんのはねだしのパンの耳をまとめ買いして一気に作るのでスーパーの買い物袋いっぱいくらいの量がある。

アブラと糖と炭水化物のバケモノ…ヤバい…ヤバい…と脳の奥の遠くから危険信号が点滅し続けるのを感じながらも、意識が遠のくみたいに心が空っぽになっていつまでもいつまでもパリパリサクサク無限に食べ続けてしまう恐怖のスナック…。

晩ご飯は、アンコウと白菜の柚子鍋、大根と手羽元のべっこう煮、焼うどん。

よき木曜

木曜日、晴れ。目がさめると雪が少し積もっていたけれど晴れたら溶けた。

午後から休み。月に一度の楽しみにしてるおひとりさまフレンチ。おいしかった。癒された。毎月通う私がお店のことをとても大切に思っているのと同じように、お店の人も私のことを大切に思ってくださることが、おいしいご飯と心遣いから伝わってきて、身も心も深く豊かに満たされた。

その後に東急のバレンタイン催事場を三周くらい回ってチョコレートを4つ購入。fooとmarrによく似た猫が描かれているチョコを夫に。ほうじ茶と和紅茶と緑茶に合うチョコを一箱ずつ、これは月末に伺う予定のヘッドスパのセラピストさんへの贈り物に。

おじいちゃんとおばあちゃんへのも考えたけど、それは後日に西友あたりで手頃なやつを買うことにした。

16:00〜17:00までパーソナルピラティス。雄叫びをあげるほどしぼられたけど、終わった後は身体に目に見えない気持ちのいい穴がパカーンと開いたようになって、気の巡りが良くなったみたいな、風が抜けて通るみたいな感覚になる。

UNIQLOに寄って、ストレッチレギンスパンツを購入。試着した瞬間に「運命…!」と確信したほどシルエットも履き心地も申し分なくて、こんな良いモノがたったの2千円で買えてしまう世の中は狂ってるんじゃないかと思った。

晩ご飯は、お雑煮とひじきのうま煮と餃子。

いい一日だった。

楽しかった。

本当にいい一日だった。

雪の日

火曜日、雪。

日記を書こうと思うと眠くなる。

書き留めておきたい事柄はいくつかあるがとにかく眠い。

しいちゃんと喋った。

何にそんなに笑ったか覚えてないけれどよく笑った。

「もう少し話す時間を長くとりたい」

と、しいちゃんが言った。そして

「もっと優しくなりたい」

と言った私に

「これ以上優しくなる必要はない」

と強い口調で言った。

この会話の続きは後日、眠くなくて時間のある時に記録したい。いつか。

晩ご飯は、餃子、ワカメと数の子の和えもの。キウイ。

眠る。

 

夕凪

月曜日。晴れ時々雪。

一日忙しく働いた。

夫が休みだったので家のことを任せて20時まで残業をした。

少しまた日が長くなってきた。

Apple Musicで宇多田ヒカルの新譜が配信開始されたので聴きながら帰った。

「夕凪」を聴きながら、しいちゃんが死んでからのことを考えていた。

しいちゃんはもうそうは長くは生きられない。

だから私はこの歌をしっかりと胸の奥に入れ込んで、その日の支度をしていこうと思った。

晩ご飯は、アジの開き、白菜と人参の中華あんかけ、残り物の湯豆腐と天ぷらとパスタ。食べ過ぎた。苦しい。

雪の日

日曜日、雪。春のような重たい雪がほたほたと降り続けて、夜になったら雨になった。

掃除をしてから9時にカラー。

ガソリン給油して、ニトリで家具を下見。西友で食材と生活用品を買って帰宅。

お昼は、お餅とグリーンカレーとお姉ちゃんのレアチーズケーキ。

晩ご飯は、白子の湯豆腐。ネギは煮込まずに焼ネギにしてから最後に添えた。

ご飯は炊かずに、昨日のアヒージョの残りでパスタ。ドライトマトとオリーブの実も加えた。塩気が足らなかったのでナンプラーも入れた。

冷やご飯をおばあちゃんがカレーチャーハンにリメイクしてくれた。

和食、イタリアン、インド中華。統一感ゼロ。

静かな感じの一日だった。

降り続く雪のせいか。

道が凍れば明日は渋滞だ。

早く寝て早く起きよう。

1週間が始まる。

 

 

 

 

 

夫の誕生日(ロザリオ)

土曜日、晴れ。午後から休み。夫の誕生日なので、帰りに夫の好きなケイノシンでケーキを購入。ついでにお昼代わりにイートインでアイスコーヒーとラムケーキを食べる。

ケーキは何となくボサッとした味だった。

開店当時のケイノシンは、今まで長野にはなかったパティスリーで、オーナーの内省的な人間性や哲学を感じるような深みのあるフレーバーやシックな苦味に惹きつけられたんだけど、あれから何十年の年月が過ぎて、開店時から味の進化が止まったまま感動が霞み、最近は食べるたびに、どことなく倦んだ気分になる。

お姉ちゃんから恒例の手作りケーキが届く。今回は濃厚なオレンジレアチーズケーキ。

晩ご飯は、キノコとパプリカと鶏モモのアヒージョ、グリーンサラダ、ふろふき大根の肉巻き、キノコとサーモンのキッシュ。

夫の帰りはいつになるか分からないので、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に先に食べた。

ご飯の支度をしながら

「もっと綺麗になりたいな」

と思った。

今私がしている努力は、婦人科と皮膚科を定期的に受診して、ホルモン補充療法とスキンメンテナンスを継続していること。月に2回ピラティスパーソナルトレーニングを受けていること。

これ以上の努力の方向性が分からない。

化粧は出来ないし、したくもない。

自己イメージの歪みも多分にある気がするので、何をどう頑張ればいいのか自信が持てない。

ちゃんとした美容医療の医師に「この状態から綺麗になるために医学的に客観的にどう努力したらいいと思われますか」と相談するのが早いのだろうか。

文章化を通して今思いついた結論は「服と髪にもっと金と神経を遣うこと」

とにかく私は髪と身なりがいい加減すぎる。これが私の「綺麗じゃない」感を高めている大きな要因な気がする。

カズマもあと数ヶ月で社会人。仕送りも終わり、これから経済的にも少し余裕ができる。

今までは子育てと仕送りを言い訳に色々と疎かにしていたけれど、ちゃんと貯蓄のことも考えたい、でも楽しく嬉しく自分のためにお金を使いたい。

ここまで文字を打ち込んでいたら、夫が帰宅した。

「お誕生日おめでとう」

と言って、プレゼントの箱を渡したら

「ありがとう!これは(近所の温泉の)入浴回数券かい?」

と言うので

「違う。開けてみて。」

と言ったら、開けて、中のロザリオを取り出して

「これは、猫の首輪?」

と言うので

「違う。あなたの首輪。ロザリオ。」

と言ったら

「俺に?何で?」

と言うので

「前にロザリオ欲しいって言ってたから」

と言ったら

「そうだっけ。で、これ何に使ったらいいの?」

と言うので、ズコーッとなった。

「車の中にいれて、道で猫やタヌキの死骸を見つけた時に使って」

と言ったら

「なるほど。そうします。」

と言った。

以上で夫の誕生日終了。

50歳突入おめでとう。

佳き日々を。

 

 

 

 

 

 

宝フレーズ

連日の寝落ちの中途覚醒

晩ご飯は、天ぷら、厚揚げと青梗菜とあんかけ炒め、おやき。

庭で採れたフキノトウの天ぷらが最高においしい。

「人生の折り返し地点を過ぎた」

と言ったら、しいちゃんに

「その歳で折り返しって、あなたいくつまで生きるつもり?ハッ⁈」

と笑われたが、私は百歳まで生きるのかと素で思ってたので笑われるとは思っていなかった。

時々思い出すのは、去年読んだ、大江千里のインタビューの記事のこのフレーズ。

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このフレーズを思い出すたびに、いつも、泣き笑いでやってきた自分のツギハギ人生も捨てたもんじゃないって思えるので、この言葉は自分の宝。

ありがとう 千ちゃん

ありがとう しいちゃん

ありがとう 私(←時々休んで思い切り羽を伸ばし続けていてくれることに対し)